①実行犯は、一般人またはホステスを装った一人または二人組の中国人女性。
(特定の店に雇われたホステスではありません)
②上記の中国人女性がキャッチまたは逆ナンパのかたちで、一人歩きの酔客をスナック・ミニクラブ風の店に連れ込む。(その店舗とは事前の打ち合わせがなされています)
③ターゲットとなった酔客に強い酒をどんどん飲ませ、泥酔させる。このとき、酒だけならまだしも、客の目を盗んで酒に睡眠導入剤や精神安定剤等の薬物を混入するケースが多い。
中国人女性も一緒に酔って盛り上がったふりをしているが、店側が協力しており、女性にはノンアルコールの飲み物が提供されている。あらかじめ薬物入りの飲み物をターゲットにのみ出す場合もある。
④客の判断能力を奪ったところで会計。(クレジットカードで決済)
客の持っているカード(複数枚の例が多い)を出させ、暗証番号を聞き出す。
客の風体、名刺の肩書などから、のちのち大きな問題にならない程度の金額を割り出し、カードを切る。(20万円台後半の金額が多い)
⑤さらに略取可能と判断した場合は、「もう一軒行きましょう」と別の店に連れ出す。
客は泥酔状態なので、中国人女性二人で両脇をかかえて移動。
次の店で④を繰り返す。客の状態を見て、さらに別の店に移動する場合もある。
※一軒で高額の決済をすると、カード会社が不審に思い、カード利用を停止することがあるため、ハシゴ酒を装おうとのこと。
⑥最後はドンキホーテに連れ込み、ブランド品のバッグ・時計等をカードで購入させ、物品は女性がプレゼントされたとして持ち帰る。
以上により、一晩で100万円を超える被害例もあります。
被害者はみな、最初の店で飲み始めて以降の記憶がほとんどなく、ただし支えられながらも歩いて移動する程度の体力はある状態です。このことから飲み物に特殊な薬物が混入されていることが疑われています。(自白剤という説もあります)
後日、被害者がぼったくりとして③~⑤の店をうったえても、店経営者は中国人女性との関係を否定し、被害者が連れてきた客であると知らぬふりを決め込みます。そして飲食の明細を提示して、大量の飲食物を提供したため高額になっただけと説明し、店側の落ち度を認めません。
結局、被害者はそのときの中国人女性を特定できないため、泣き寝入りにならざるを得ないことになります。
実際は、被害者のカード決済は当該店舗のCATで行われますので、当該店舗の売上としてカード会社から振り込まれ、中国人女性はその決済額の数割を受けとっているようです。
さらに④で提示したクレジットカード情報(スキミングされ、暗証番号も知られています)は、別の犯罪グループに流され、悪用される可能性が非常に高いと推測されます。 |