フランスのロックホール、イギリスのスティルトン、イタリアのゴルゴンゾーラです。
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2000年の歴史をもつブルーチーズは、全世界で約60種類もあります。舌を刺すような青カビの風味は、チーズ好きな人を虜にします。酸味の少ない(ボディのある)赤ワインや、甘口の貴腐ワインとの相性は抜群です。
最近では、白カビに包まれたクリーミーなものもあり、その代表格がブルー・ド・ブレスです。ブルーチーズへの入門には最適です。マイルドな味わいだが、塩味が強いので、甘さで塩分の強さをまろやかにするようなポルト酒や、ソーテンヌなどの甘いワインとも相性はよい。またブドーやリンゴはもちろん、甘味のあるレーズン、干し柿などを始め、パンのレーズン入りや、クルミ入り、ライ麦パン等もオススメ。
チーズの味が強いと感じたら、負けないような、しっかりとした無塩バターと合わせるのも方法。独特の刺激のある味を生かして、ドレッシング、ソース、ピッザ・パスタのソースなどにも良いでしょう。また、オムレツなどの料理の隠し味にも活用できます。少し変わったブルーチーズを4点紹介しましょう。
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ブルー・ドーヴェルニュ
フランス、オーヴェルニュ地方産。品格のあるチーズとされ、緑がかった青カビが全体に広がり、木の実のような風味がある。最近では、あっさりとした味に仕上げてあるものが多い。
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ブルー・ド・ジェクス
フリュイテールの酪農家で家内工業的に作られている。フランスでも非常に珍重されているもので、中身はややもろく、ポロポロとくずれるのが特徴です。
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ダナブルー
デンマーク産。アメリカへの輸出用として、ロックホールを模して作られたもの。ピリリとくる青カビの辛みと、強い酸味が特徴。生クリームやバターと混ぜ、スプレッドにしてパンに塗ってもよい。またソースなどの料理にも使用する。
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ブルー・ド・ブレス
ブレスブルーともいわれるブレス地方産。外皮が白カビにおおわれた新しいタイプのチーズ。クリーミーな生地に包まれたマイルドな味わいは、苦手な方々でも食べられる。切り分けた直後はカビが黒ずんでいるが、しばらくすると青々としたカビになる。この状態が食べ頃です。
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