色や風味の濃さによって3つのタイプがある
西インド諸島生まれのスピリッツ
サトウキビから糖蜜を取って発酵させ、蒸留させたものがラム。その起源には諸説あるが、西インド諸島で生まれたスピリッツのひとつ。
ラムは製造法の違いによってさまざまな種類があり、風味の分類としては「ライト・ラム」「ミディアム・ラム」「ヘビー・ラム」の3つに分けられる。
ライト・ラムは、ドライで軽やかな風味が特徴。ラムの中でも、カクテル・ベースとしてもっとも使われているタイプである。キューバやプエルトリコが主な産地。
ミディアム・ラムは、ライト・ラムとヘビー・ラムの中間にあるような味わい。カクテル・ベースとしてだけでなく、菓子をつくるときに風味づけとしても使われる。ガイアナやドミニカなどで生産されている。
ヘビー・ラムは、蒸留した酒を樽で3年以上熟成させたもの。ラムの中でもっとも濃い褐色をしていて濃厚な味わいが特徴だ。ジャマイカ産のものが有名。
また、ラムは色によっても分類され、無色または淡い色のラムを「ホワイト・ラム」、濃い褐色のラムを「ダーク・ラム」、ホワイト・ラムとダーク・ラムの中間的な色のラムを「ゴールド・ラム」という。色が濃くなるごとに、風味や味わいも豊になる。その他、ラムの一種として、カイピリーニャに欠かせないブラジルの「ピンガ」がある。
ラム・ベースの主なカクテル
X・Y・Z/ダイキリ/ピニャ・カラーダ/
モヒート/キューバ・リバー/バカルディ/
ブルー・ハワイなど |