熟成するほどに風味も味も豊かになる
ワインを蒸留した高貴な酒
ブランデーとは、果実を発酵させた蒸留酒の総称だが、一般的に「ブランデー」というと、ブドウを原料としたワインを蒸留してつくられたもの(グレープ・ブランデー)のことを指す。
グレープ・ブランデーはフランスを中心に世界中でつくられているが、なかでも有名なのが、コニャックとアルマニャック。どちらもフランスの地方名で、良質なブランデーの産地として知られている。両地方の特定地域でつくられたブランデーのみ、「コニャック」「アルマニャック」という名称をつけることができ、特定地域ごとにブランデーの風味や味わいも異なる。
また、ブランデーは熟成年数によって等級(グレード)があり、「VSOP」や「ナポレオン」などと分類される。ナポレオンというブランデーがある、と勘違いをする人もいるが、ナポレオンはブランデーの種類ではなく、グレードを表す名称である。
こうしたグレープ・ブランデーに対して、リンゴやサクランボなどブドウ以外の果実を原料としたのが「フルーツ・ブランデー」。フランスとドイツが主な産出国。フランスのノルマンディ地方でつくられているリンゴ原料のブランデー「カルバドス」などが有名だ。 |