テキーラはメキシコ生まれのスピリッツで、アガベ・アスール・テキラーナという竜舌蘭の一種を発酵させ、蒸留したもの。この種の竜舌蘭を原料とし、メキシコのハリスコ州テキーラ村周辺の特定地域でつくられたものだけが「テキーラ」と呼ばれる。その他の竜舌蘭を原料とした蒸留酒は「メスカル」という。
19世紀にヨーロッパにはじめてテキーラが渡った記録が残っているが、世界的に知られるようになったのは1968年のメキシコ・オリンピックがきっかけ。メキシコで人気のカクテル「マルガリータ」とともに、ベース酒であるテキーラも注目されるようになった。
テキーラは熟成の具合によって、「ホワイト・テキーラ」「ゴールド・テキーラ」「テキーラ・アネホ」の3つに分けられる。
ホワイト・テキーラは、蒸留後、熟成させず(一部熟成させたものもあり)に仕上げたもので、切れ味のよい香味が特徴。無色透明で、別名「テキーラ・ブランコ」ともいう。
ゴールド・テキーラは、蒸留後に2ヶ月以上樽で熟成させたもの。木樽の香りがわずかにし、名前の通り薄い黄金色をしている。
テキーラ・アホネは1年以上樽で熟成させたもので、まろやかな風味が特徴。カクテルのベースというよりは、ストレートでじっくり味わうのに適している。 |