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亀島延昌のちょっと一服

 
 

堀川賀正の銀座探訪 vol.2

 今回第2回目となりました、銀座探訪。
 銀座を歩いていて何気なく見ていた建物も調べてみるとさまざまな発見があり、歴史的な建物は前回の時計台のようにいくつかありますが、今回はその中のひとつでもある6丁目にある、“交詢ビル”について調べてみました。
 まず、交詢社とは、福沢諭吉が1880年(明治13年)に設立した、政治家や経営者のための日本最初の社交クラブです。
 交詢社の名は福沢諭吉の「知識を交換し世務を諮詢する」というスローガンからきているそうです。
 社会人がお互いの知識を交換しあって、流動する社会の実務に対処する機会を提供しようとの主旨で、今日まで広く社会で活躍する人材を網羅した組織として、社員相互の交換の場となっています。

 1923年(大正12年)の関東大震災により旧社屋が全壊。
 1929年(昭和4年)、2代目のクラブハウスビルとして交詢ビルディングが再築。設計を手がけたのは、横河民輔の長男である時介氏。
 クラブ専用スペースには、談話室、ガラス天井のベランダ風ロビー、大食堂、コテージ風の小食堂、バー、ビリヤード場、和室が備えられ、1930年から1932年にかけて、インドアゴルフ練習場、講堂が増築されました。
 その後、70年を経て、老朽化や耐震上の面から建て替えが決定。一部を残し、2002年に解体。
 2004年10月にオープンした現在の交詢ビルは、地下1階から5階は商業施設「交詢ビル DININGS & STORES」 となり、『バーニーズ ニューヨーク銀座店』、『赤坂璃宮』などの高級店が入居。6階から8階は事務所、9・10階は財団法人交詢社となっています。
 交詢ビルディングのデザインコンセプトは、「美しい光に包まれたシンプルな建築」。交詢社通りに面したファサード部分は、長い歴史を通じて人々に親しまれた旧建築の正面玄関を保存したもので、そしてそれを包み込むガラスの箱は、明治以来日本の商業の中心としての伝統と格式を持ちつつ、なお進化を続け銀座の先進性を表すデザインとなっています。
 長い歴史を通じて、人々に親しまれてきた、銀座のシンボル交詢ビル。次回も銀座を代表する、歴史のある建物や場所を調べて、皆様に報告しますので、宜しくお願いします。