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亀島延昌のちょっと一服

 
 

堀川賀正の銀座探訪 vol.12

西銀座

西銀座
 古くから脈々と紡がれてきた歴史を誇る街、銀座。古今東西高い注目度の中、世界中の期待を裏切ることなく革新的な進化を経てきたこの街は、正に日本経済のバロメーター的な役割を担って来ました。
 かつて銀座地区は「銀座」、「銀座西」、「銀座東」の三地区に分かれていました。これらが昭和43年の区画整理により「銀座西」が「銀座」に編入し、翌年には「銀座東」も「銀座」に統合されます。
 
「銀座」がひとつに統合されてから50年近く経った現在でも、銀座には三地区に分かれていたころの名残が残っています。かつては「銀座西」と呼ばれた有楽町周辺一体の商業施設は、高級百貨店や高級ブランドが立ち並ぶ中央通り一体に比べて、ターゲット年齢を若く設定している特徴が見受けられます。
 古い歴史を持った施設も数多く残っていて、「銀座」が古きを守りながらも新しき時代を改革していく街であることの象徴的な地域でもあります。
 なかでも「西銀座デパート」は、昭和33年に開業した業界屈指の老舗デパートであり、主要テナントに女性ファッションを中心に取り揃えたスタイルは日本における先駆けで、開業当初から高い注目を集めていました。
 現在でもアパレル、ランジェリー、ビューティー&コスメ、水着など、女性ファッションアイテムを扱うテナントで占められていて開業から変わらないスタイルで営業されています。
 建物は首都高速の高架下を利用し、フロアは地下2階から地上2階までの4フロアで構成され、開業当初に存在した「西銀座駅」を起点として首都高沿いに細長く設置されたこの立地
が多くの話題を呼びました。
 
この特殊な立地条件のおかげでこれまで大規模な改築は行われず、現在でも開業当時の面影が色濃く残っていて、近未来的な建物が立ち並ぶ中央通りとは対照的に、昭和の匂いを感じることができます。これが時代のコントラストとなって、銀座の街に一層彩りを咲かせ、重みをもたらします。
 「西銀座デパート」を話題にすれば必ずといっていいほど登場するのが、「西銀座チャンスセンター」です。数寄屋橋交差点前の交番の裏、「西銀座デパート」の1階にあり、日本で最も多くの年末ジャンボ1等を出すことから、宝くじファンなら誰でも知っている売り場です。年末期には毎年全国からファンが当選くじを求めてやって来る売り場で、年末ジャンボともなると晴海通りにかけて大行列となり、特に人気のある1番売り場の窓口で購入するとなると1時間以上待ちは覚悟しなければならないほどです。
 新旧の建造物、通りを歩く老若男女様々な人たち、昼間は観光客やOL、夕暮れ時には顔を火照らせたスーツ姿のおじさんたちがわきあいあいとごった返す西銀座。
 私も大晦日に高額当せん…そんな妄想に耽りながら年末恒例の「夢と希望の行列」に並んでみようかと思います。