銀座柳まつり
今回は、今年で第10 回目の開催となりました「銀座柳まつ
り」を特集します。
銀座柳まつりは、西銀座通り(外堀通りの西側・電通通り)が東京都のシンボルロードに指定され、柳が植樹され整備された完成を記念して、2006年より毎年5月5日(こどもの日)に開催されています。この日一日は西銀座通りが歩行者天国となり、パレードやコンサートを始めとした様々な催しが行なわれます。
中央通りが土・日・祝日に歩行者天国となるのはよく知られていますし、毎週大いに賑わっていますが、外堀通りが日中完全封鎖されるのは実は一年に一回、この柳まつりの時だけです。「笑顔」や「ふれあい」など毎年一つのテーマが決められる中で、今年は「やすらぎ」を掲げ、イメージカラーも黄色から柳の緑色に一新されました。
「銀座ゴールデンパレード」は銀座柳まつりの中で最も大規模なイベントです。12時15分から13時30分までの間、警視庁や東京都の吹奏楽連盟が西銀座通りの一丁目から八丁目までをまっすぐ演奏しながらパレードをする傍らではバトントワラーも大勢随行して、華やかな様子はまるで映画を見ているようです。また数寄屋橋公園でも、「コンサートの森」と称して都内の学生吹奏楽部達が代わる代わる演奏とパフォーマンスを繰り広げます。
こちらは日中ほとんどの時間に渡ってプログラムが組まれているため、足が疲れた時などいつでも気軽に立ち寄り、演奏を楽しむことができます。
なお、東急プラザ銀座の開業に伴い園内は綺麗にリニューアルされているため、より快適に寛ぐことができます。緑に囲まれ心を和ませつつ、新進気鋭の学生達が奏でる音の芸術を堪能できる、毎年人気の恒例イベントです。
また、「銀座のみつばちフェスタ」では、銀座のビルの屋上で育てたミツバチによって採集された、銀座オリジナルのはちみつが展示されています。「銀座ミツバチプロジェクト」の皆さんとGSKとはかねてより繋がりが強く、緑化部の創立も「銀座ミツバチプロジェクト」がきっかけでした。
銀座がきらびやかな大人の高級繁華街であるだけでなく、地域や環境を思いやる人情の街でもあることを、丁寧に作られた美味しいはちみつとともにアピールしていきます。環境にまつわる話ではもう一つ、今年も8丁目で柳の苗木の無料配布が行なわれましたが、この柳は西銀座通りの柳から剪定されたもので、限定2000株です。火事や戦禍の煽りを受けて幾度も失われた銀座の柳が、こうして外の街に旅立てるほど成長したと思うと、なんだか感慨深いですね。この柳が世界中に広まり、沢山の人々の心を和ませてくれますように…。「やすらぎ」というテーマに思いを重ねて柳並木を歩いていると、自然とそんな願いが心に浮かびました。
他にも、子ども向けにベーゴマやメンコ遊びなどを体験できる「レトロ遊び広場」、銀座を優雅に逍遙できる無料サービスの
「人力車クルーズ」、毎年高知から招待する本場のよさこいがメインゲストの「伝統舞踊広場」など、目で見て楽しい、聴いて楽しい、体験して楽しいイベントが今年も多数企画されています。銀座にお勤めの皆さんも、また来年度の開催の折には家族ご一行を呼んで、私達の街を知って頂き楽しんで頂くと同時に、余暇の団欒に興じて一家の絆を深めてみてはいかがでしょうか。 |