店舗リニューアルのため内装工事で、施工業者の使った資材が粗悪品である場合や工事ミスがある場合、どうすればよいでしょうか。
また、内装工事に不具合があったため、サービスで追加工事をしていると思っていたところ、追加費用を請求されました。支払う必要はあるのでしょうか。
❶ 資材が粗悪品かどうかは、契約書、仕様書等で品質を定めている場合にはそれに従い判断します。定めがない場合、客観的に粗悪品かどうかで判断します。発注者の好みに合わないといった事情だけでは粗悪品ということにはなりません。
工事ミスがあるかどうかは、契約書、仕様書等で工事方法を定めている場合にはそれに従っているかどうかで判断します。定めがない場合、客観的に工事ミスと評価できるかどうかで判断します。
資材が粗悪品である、又は工事ミスがある場合、施工業者に補修工事、損害賠償(工事代金の減額)を求めることができます。また、内装工事を行った目的を達成できない不具合(瑕疵)がある場合には、内装工事の契約自体を解除することもできます。
資材の品質や工事方法について、発注者と施工業者の認識が一致していない場合、トラブルになる可能性が高まります。そのため、発注者と施工業者で、書面等で工事に関する合意内容を具体的かつ明確にして、工事中も工事の状況等を記録しておくと、紛争予防に役立ちます。
❷ 追加工事が不具合の補修として行われたのであれば、追加費用を支払う必要はありません。不具合の補修でない場合、無償の合意がなければ追加費用を支払う必要があります。この場合、具体的な金額は協議のうえ定めることになります。
追加工事の費用負担に関するトラブルもよくあります。そのため、追加工事を行なう場合には、口頭でのやり取りだけでなく、施工業者との間で費用負担について確認する書面等を作成しておくことをお勧めします。
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